上腕二頭筋腱損傷
- 肩に痛みがある
- 力こぶが下に下がっている
- 野球をしている
- 肩をぶつけていないのにあざができた
- 握力低下、夜間痛がある
上腕二頭筋腱損傷とは?|にこにこKARADA整骨院 大曲院
上腕二頭筋とはいわゆる力こぶの筋肉です。二頭筋という名前の通り筋肉は2つの場所から始まり、長さが短い方を上腕二頭筋短頭、長い方を上腕二頭筋長頭と呼びます。上腕二頭筋長頭腱は結節間溝内で水平方向から水平方向へと走行を変える解剖学的な特徴から結節間溝で機械的摩擦を受け、摩耗されやすい構造になっています。
上腕二頭筋長頭の方が摩擦を受けやすく負荷がかかりやすい状態になっているので、上腕二頭筋長頭腱炎や腱鞘炎、時には断裂を起こす可能性もあります。40歳以上になると加齢的変化による腱の変性が生じるため、特に発生頻度が高くなります。上腕横靱帯が断裂すると、上腕二頭筋長頭腱が小結節を乗り越えて脱臼を起こすこともあります。
上腕二頭筋腱損傷の分類|にこにこKARADA整骨院 大曲院
①上腕二頭筋長頭腱断裂
【結節間溝部での断裂】
非常に多く、腱の変性によって起こる事がほとんどです。腱板損傷に伴うこともあります。
【筋腱移行部での断裂】
若年者で筋腱移行部に大きな張力が働き起こります。
②上腕二頭筋長頭腱炎
③上腕二頭筋長頭腱脱臼
発生原因の一例
⑴仕事やスポーツ活動での肩関節の外転、外旋運動を繰り返すことにより、小結節との摩擦による変性が進み発生
⑵重量物の挙上によって上腕二頭筋が腱の張力を越えて収縮したときに発生
⑶緊張した上腕二頭筋に対し突然の強い伸長力が加わったときに発生
上腕二頭筋腱損傷の症状|にこにこKARADA整骨院 大曲院
上腕二頭筋腱炎の症状は、損傷部位や損傷の発生機序(何をして、どのように怪我したのか)、完全に断裂しているのか部分的に断裂しているかでも症状が一定ではないため注意が必要です。
1️⃣完全断裂の場合、断裂音とともに激痛を伴い、時間の経過により腫脹と上腕部に皮下出血斑が出現してきます。
2⃣上腕二頭筋の筋腹が遠位に移動して、腫瘤状に膨隆します。両腕を比較すると受傷側の筋腹が短縮して小さくなります。移動した筋腹の肩側に腱性の索状物を触れ、圧痛もあります。 損傷して初期の段階では、痛みのため肩の屈曲力、手首の回旋力、握力の低下がみられ、夜間痛も出現しますが、他動運動は可能です。
2〜3週間経過すると痛みは軽減し、筋力低下はある程度回復している事が多いです。
3️⃣腱炎や腱鞘炎の場合、結節間溝部に圧痛を認めることが多いですが、はっきりとした可動域制限はなく、投球時などで上腕二頭筋に沿った放散痛がみられます。外観上、目立った変化は見られません。
大仙市にこにこKARADA整骨院 大曲院の治療法
まず、腱断裂の場合、機能障害を起こすことは少ないですが、スポーツ活動や上腕部を使う事が多い若年者は病院での手術の適応があります。女性の場合は整容的な面もありますので、治療法、予後をご説明し、納得が得られた場合には保存療法を選択します。腱の炎症の場合は基本的に当院で保存療法を行います。
初期段階で炎症が起きている場合には微弱電流、超音波機器等を使い炎症を抑え、固定を行います。状態を見つつ固定を外していき、固定で拘縮が起こらないようストレッチや筋力トレーニングを並行して行いながら、最後までしっかり施術を行います。上腕二頭筋損傷でお悩みの方は是非一度大仙市大曲にある、にこにこKARADA整骨院 大曲院へお越し下さい!